適当魔法少女・りおん

突然、強く吹きつけた突風――――その跡に桃迦達の姿はなかった――。



二人の、「愛人」に対する詰り合いがしばらく続いた――。


その後の消息を知る者はいない――――。





人の魂が深く漆黒の闇に堕ちた時、凛寧―桃迦は現れるだろう――。



少女の可憐さを纏い、残虐をもたらす為に――――。








「痛い――心が痛い――――」


胸を手で押さえ、呟いたりおん――そして、何てものを観せてくれたのという思いを視線に乗せ、奴に送る――。




「ぷ、ぷいぷいっ――」



「はぁ――――」


胸に溜まった重い空気を吐き出し、最後の枠をりおんはタップした――。





サンプル動画―3番


いつか訪れる未来のりおん――




猥雑、私欲、混沌、冷酷、恩情――人々が醸し出す香り、念が混じり合う夜の繁華街――――。



これまで、その世界に触れる事のなかった女が、行き交う人々の中に紛れ、さ迷う――。



偽りで彩られた世界を浄化、洗い流す為に「降臨」するゲリラ豪雨――。


ゆらゆらと揺れながら人通りが途絶えた道を、女は歩く――。

< 27 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop