薬指の約束は社内秘で
そこはあのエリート最前線葛城様のご友人ということで。
ドイツ支社や日本支社のお偉いさんの姿だけではなく、取引先の重役の姿まである。
いま葛城さんが話している年配の男性も、つい先日葛城さんが接待をした取引先の相手だった。
葛城さんと談笑する彼が別の人から声を掛けられ、この場を立ち去る。
すると葛城さんは滅多に見せない満面の笑みで私を振り返った。
「あれだけの日本酒を揃えてる店には、出会ったことがないって喜んでた。あの店をセッティングしてくれた藤川に、直接お礼が言いたい、紹介しろって煩くてさ」
完璧に聞き取れたフリをしてみたのに。
やっぱりそこは葛城さんにバレてたみたいだ。
さりげなく彼との会話を教えてくれて、滅多に聞けないお褒めの言葉まで頂戴できて、嬉しくないわけがない。
ドイツ支社や日本支社のお偉いさんの姿だけではなく、取引先の重役の姿まである。
いま葛城さんが話している年配の男性も、つい先日葛城さんが接待をした取引先の相手だった。
葛城さんと談笑する彼が別の人から声を掛けられ、この場を立ち去る。
すると葛城さんは滅多に見せない満面の笑みで私を振り返った。
「あれだけの日本酒を揃えてる店には、出会ったことがないって喜んでた。あの店をセッティングしてくれた藤川に、直接お礼が言いたい、紹介しろって煩くてさ」
完璧に聞き取れたフリをしてみたのに。
やっぱりそこは葛城さんにバレてたみたいだ。
さりげなく彼との会話を教えてくれて、滅多に聞けないお褒めの言葉まで頂戴できて、嬉しくないわけがない。