薬指の約束は社内秘で
結婚パーティーの日から2日が経った。
パーティーが終わると葛城さんはその足でドイツへ飛び立ってしまったけれど、それは前々から決まっていた1週間の出張だったし。
彼の言う『作ってほしい時間』は帰国してからだなぁと、少し残念に思っていたら、『帰国したら、飯でも食いに行くか』とホテルを後にするときにそっと囁いてくれた。
なんだか照れくさくて首を縦に振るだけの私に、葛城さんは満足そうな笑顔を残して日本を離れてしまった。