薬指の約束は社内秘で
えぇ、ダメって言ったのは、そっちの意味!?
意地悪な囁きに心でツッコみ、体の奥はキュンッと疼く。
――って! だから、ダメだってば、私!!
「ダッ、ダメ、ですよっ! これ以上は」
自分で言っておきながら『これ以上』の先を想像して顔が熱くなる。
妙に色気を放つ瞳から逃れるように視線を泳がすと、意外すぎる言葉が頬を過ぎていった。
「行けっていうのか? 明日の20時の約束なのに」
「へっ? えっ。明日、ですか?」
「そう。――ったく。人の話は最後まで聞けって、仕事でも言ってるよな?」
「すっ、すみません」
「そそっかしいし、抜けてるんだよな、藤川は。まぁ、そんな顔してるけど」
口角を少しだけ引き上げた意地悪な笑みに、久々に投げつけられた毒舌に、きっと少し前の私だったら新たな呪いをかけてやるところなのに。
あぁ、葛城さんが帰って来たんだなぁ。
なんて、胸がホクホクしちゃう私は、かなり重症だと思う。
意地悪な囁きに心でツッコみ、体の奥はキュンッと疼く。
――って! だから、ダメだってば、私!!
「ダッ、ダメ、ですよっ! これ以上は」
自分で言っておきながら『これ以上』の先を想像して顔が熱くなる。
妙に色気を放つ瞳から逃れるように視線を泳がすと、意外すぎる言葉が頬を過ぎていった。
「行けっていうのか? 明日の20時の約束なのに」
「へっ? えっ。明日、ですか?」
「そう。――ったく。人の話は最後まで聞けって、仕事でも言ってるよな?」
「すっ、すみません」
「そそっかしいし、抜けてるんだよな、藤川は。まぁ、そんな顔してるけど」
口角を少しだけ引き上げた意地悪な笑みに、久々に投げつけられた毒舌に、きっと少し前の私だったら新たな呪いをかけてやるところなのに。
あぁ、葛城さんが帰って来たんだなぁ。
なんて、胸がホクホクしちゃう私は、かなり重症だと思う。