薬指の約束は社内秘で
松田課長は社内で異動が多かったみたいだし、面倒見のいい人柄で慕っている人もたくさんいるんだろうけど。
二人の間に流れる空気がただの上司と部下というわけではなさそうなんだよね。
そんなことを考えながら松田課長の手土産の高級ワイン4人で味わっていたら、まもなく終電という時間になってしまっていた。
そろそろ帰ろうかな?
チラッと葛城さんに視線を流すと、「そういえば。お前、なんでっ」と、ほろ酔い気味の葛城さんが館山さんに食ってかかっていた。
(課長のおかげで封印されていた噛みつきキャラが、最後の最後で復活だよ……)
「まだ日本にいるのかって? それはさー、新妻をドイツに連れてく準備がいろいろ大変なわけでさぁー」
「そうじゃなくて! さっきは上手い具合に流されたけどっ。なんで、合鍵持ってたんだよっ」
「さぁ。なんでだろう? 気がついたら合鍵が俺のポケットに入ってたんだよなぁー」
「ふざけんな、返せ。そして、さっさと消え失せろ」
ヒラヒラ掲げた合鍵を葛城さんに奪われた館山さん。反省の色も見せずに何やら意味深な笑みを私に向けてきた。
えっ。なんだろう、いまのは?
二人の間に流れる空気がただの上司と部下というわけではなさそうなんだよね。
そんなことを考えながら松田課長の手土産の高級ワイン4人で味わっていたら、まもなく終電という時間になってしまっていた。
そろそろ帰ろうかな?
チラッと葛城さんに視線を流すと、「そういえば。お前、なんでっ」と、ほろ酔い気味の葛城さんが館山さんに食ってかかっていた。
(課長のおかげで封印されていた噛みつきキャラが、最後の最後で復活だよ……)
「まだ日本にいるのかって? それはさー、新妻をドイツに連れてく準備がいろいろ大変なわけでさぁー」
「そうじゃなくて! さっきは上手い具合に流されたけどっ。なんで、合鍵持ってたんだよっ」
「さぁ。なんでだろう? 気がついたら合鍵が俺のポケットに入ってたんだよなぁー」
「ふざけんな、返せ。そして、さっさと消え失せろ」
ヒラヒラ掲げた合鍵を葛城さんに奪われた館山さん。反省の色も見せずに何やら意味深な笑みを私に向けてきた。
えっ。なんだろう、いまのは?