薬指の約束は社内秘で
それにしても類は友を呼ぶというか……

色黒で目鼻立ちのはっきりした顔は高級ホストクラブのNO.1って感じだけど、彼もまた出世街道ドイツ支社勤務のエリートらしい。

そして館山さんと私の間には、これまた意外な人物が。

「それにしても和希。お前っ、松田課長まで呼び出してっ」

「いや、違うんだよ。館山君の結婚パーティーに出れなかったからね。まだ日本にいるっていうし、僕の方から誘ったんだ」

「そう……なんですか?」

のんびりした癒し系の口調に、館山さんに噛みつこうした葛城さんの勢いが一瞬で弱まる。

松田課長のユルキャラ――いや、癒しオーラは葛城さんの毒にも有効なのか。

彼を一瞬で手懐けた手腕に心で拍手を送りながら、「そういえば?」とチラリと隣の課長へ視線を流した。

葛城さんと松田課長の関係って、一体……

再送別会の時はお酒も入ってしまい、詳しく聞けずじまいだった『二人の関係』が改めて気になる。
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