薬指の約束は社内秘で
「こんな綺麗な空を見てたら、色んなことがどうでもよくなる。愛の気持ちが誰に向いてるとか、どうでも——」
そこで言葉を止めた瑞樹がふと私を振り返る。
生ぬるい風を受けてざわめく木々の音に混じり、静かな声が耳に届いた。
「好きだよ。いまでも……」
揺らぎない真剣な瞳に胸が打たれないわけがない。
そこに込められた想いの強さに目の奥がじんっと熱を持つのは、ずっと欲しくて、何度も夢見て、何度も諦めた言葉だから。
今日初めての張り詰めた静寂に息苦しさを感じる。
けれど、素直な想いを吐き出してくれた瑞樹をまっすぐ見つめて声にした。
「瑞樹。私――……」
続きの言葉は私の足元を照らすように揺れた白い光に気づいて、喉の奥に消えていく。
ザッザッと砂地を歩く足音が近づき、顔を識別できるほどの距離から呼びかけられた。
そこで言葉を止めた瑞樹がふと私を振り返る。
生ぬるい風を受けてざわめく木々の音に混じり、静かな声が耳に届いた。
「好きだよ。いまでも……」
揺らぎない真剣な瞳に胸が打たれないわけがない。
そこに込められた想いの強さに目の奥がじんっと熱を持つのは、ずっと欲しくて、何度も夢見て、何度も諦めた言葉だから。
今日初めての張り詰めた静寂に息苦しさを感じる。
けれど、素直な想いを吐き出してくれた瑞樹をまっすぐ見つめて声にした。
「瑞樹。私――……」
続きの言葉は私の足元を照らすように揺れた白い光に気づいて、喉の奥に消えていく。
ザッザッと砂地を歩く足音が近づき、顔を識別できるほどの距離から呼びかけられた。