薬指の約束は社内秘で
お父さんのやることはいつだってピントがずれていて、ハラハラさせられる。

でもお父さんとの思い出はいつも嬉しくて、泣きたくなるようなものばかりだ。

誕生日のことだって、誤解だって教えてくれればよかった。

でも起きてしまったことに言い訳をせず、自分を責め続け想いを押し殺すところが、いま私が会いたい彼と少し似てるんだ。


葛城さん……。

運命や奇跡を信じるなんて言ったら、あなたはきっと笑うよね?

でも、ダメかな。賭けてみたら、ダメかな。

もしも今日、あの場所であなたに会えたら、奇跡だって思ってもいいかな——―
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