薬指の約束は社内秘で
灯りのない獣道をゆっくり進む彼の足が、その答えを教えてくれたから。
触れた指先が嬉しい。でもこれは、ほんの一瞬。
この手を解いたら、彼はまた愛する人の元へ戻って行く。
切なさが胸を襲いかけたとき、「着いた」と隣から満足そうな声が漏れた。
眩い光で照らされた星空がさっきよりもずっと明るく感じられる。
手を伸ばしたら届きそうな夜空に、繋いでいない右手を高く掲げた。
「大きくなったら。流れ星だって掴めるって思ってたんです」
自然と零れ出す言葉にドクンッと鼓動が反応する。
「願いが叶う星を手に入れたら。毎日たくさんの願い事を叶えてもらえる。そんなこバカなことを思ってた」
夜空に掲げた手をそっと下ろすと、私の言葉に耳を傾けていた葛城さんが何かを呟いた。
触れた指先が嬉しい。でもこれは、ほんの一瞬。
この手を解いたら、彼はまた愛する人の元へ戻って行く。
切なさが胸を襲いかけたとき、「着いた」と隣から満足そうな声が漏れた。
眩い光で照らされた星空がさっきよりもずっと明るく感じられる。
手を伸ばしたら届きそうな夜空に、繋いでいない右手を高く掲げた。
「大きくなったら。流れ星だって掴めるって思ってたんです」
自然と零れ出す言葉にドクンッと鼓動が反応する。
「願いが叶う星を手に入れたら。毎日たくさんの願い事を叶えてもらえる。そんなこバカなことを思ってた」
夜空に掲げた手をそっと下ろすと、私の言葉に耳を傾けていた葛城さんが何かを呟いた。