薬指の約束は社内秘で
『お誕生日おめでとう。大丈夫だよ。きっと、お父さんも思い出すよ。——でも、お父さんが思い出すまで、僕も覚えてるから』
差し出された手の温かさに、止まったはずの涙がまた一筋頬を伝う。
嬉しくて言葉が出ない私に四葉のクローバーが差し出された。
『これ、あげる。約束のしるし』
手に入れることが困難なそれは幸せになれるお守りだって知っていたから、伸ばしかけた手を慌てて引っ込めた。
『いいよ。だって、これなかなか見つからないんだよ?』
『いーんだ』
ほしい気持ちと男の子の幸せを横取りしちゃうのが悪いっていう気持ちが揺れ動く。
どうしようと迷っていたら、男の子が泣きそうな顔になった気がして、『ありがとう』とお礼を言って受け取った。
差し出された手の温かさに、止まったはずの涙がまた一筋頬を伝う。
嬉しくて言葉が出ない私に四葉のクローバーが差し出された。
『これ、あげる。約束のしるし』
手に入れることが困難なそれは幸せになれるお守りだって知っていたから、伸ばしかけた手を慌てて引っ込めた。
『いいよ。だって、これなかなか見つからないんだよ?』
『いーんだ』
ほしい気持ちと男の子の幸せを横取りしちゃうのが悪いっていう気持ちが揺れ動く。
どうしようと迷っていたら、男の子が泣きそうな顔になった気がして、『ありがとう』とお礼を言って受け取った。