On Your Marks…~君と共に~












「あ…シマと、瞬。あなた達も今から澪に会いに?」




病院の前まで来たとき、紗名と彩羅先輩とあかね先輩と出会う。


紗名の手には花束があった。




「ああ、お前らも?」



シマが、少し笑って答える。



「そうなの。なかなか入る勇気が出なくて…ね。」



そういう紗名の顔はとても切なげで、悲しそうだった。


澪の一番近くにいた紗名。



そんな澪がいきなり自分の前から姿を消したんだ。






…不安にならないわけがない。








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