On Your Marks…~君と共に~
あたしを見るなり、ニヤッと笑う瞬。
「なんでこんな時間に?」
今は、午後9時。
この時間にいまだに制服はおかしい。
部活も今じゃ、遅くても7時には終わるはずなのに。
「さっきまで、走り込みしてたんだよ……ちょっと、歩くか?」
そういって、瞬はあたしの前を歩き出した。
あたしは、その後ろを松葉杖をついて、追いかけた。
瞬の止まった先は近くにある公園。
そのベンチに瞬は腰を下ろして座った。
あたしもその隣にふっと腰を下ろす。
はーっと息を吐けば白くなる。
だけどね。
寒くなかった。