On Your Marks…~君と共に~










__タッタッタッタ…



グラウンドを走る音。



__「位置についてーっ!」



スタートを告げる声。



__カチャ…カチッ



スタブロを取り付ける音。




懐かしい音が、グラウンドにはあふれていた。




俺は制服のまま、そのグラウンドへと足を踏み入れる。


俺の離れた世界。


それが今目の前に広がっている。



「…勝木…瞬っ!」



誰かが、俺の名を確かに呼んだ。


俺はその声の方向へと視線をやる。


向こうから、誰かがこちらにかけてくる。


川口ではない。


< 66 / 362 >

この作品をシェア

pagetop