On Your Marks…~君と共に~
男。
身長は俺より小さくて、スプリンターらしい筋肉の付き方。
こいつ…どっかで…
「はぁ…来てくれたんだな?入ってくれるんだよな?陸部にっ!」
そいつは、俺の目の前まで来ると、目を輝かせてかすかに俺を見上げた。
「まぁ…。」
「っしゃぁー!澪の言った通りだぜ。勝木瞬が絶対に来るから注意しろっていってたから…。
いやぁ…。この前誘ったのに、お前にあんな態度とられたから、半ば疑ってたけど…とりあえずよかった、よかった。」
そういって、そいつはなれなれしく俺の背中をバシバシと叩いた。
この前誘ったやつ…?
そういえば、教室で以前、誘われような…。
よく覚えてねぇけど。
ってことは…同じクラス。
…こんなやついたっけなぁ…。
「…っ…!あ、島口悠(シマグチ ユウ)…だよな?」
たしか、クラスの会長やっていた奴。
「そうだけど、お前まさか俺の名前さっき思い出したとかじゃねぇだろうな?」
そういって、島口はニヤッと意地悪そうに笑う。