LOVEPAIN③

夜になると、一人で簡単にインスタントのラーメンで夕食を終えた


今日は、買い物に行く気にも、料理をする気にもなれなかった



早くにお風呂にも入り、
もう寝よう、と思った



今日、須田が帰って来るのかどうかを考えているだけで、
しんどくなって来る



もし帰って来ても、
眠り込んで、顔も合わさず、話さないようにしよう




そんな時、充電器に挿していた私のピンクの携帯電話が、

電話を着信してけたたましく鳴り響いた




誰?


須田?


それとも、成瀬?




成瀬だったらいいな、と思い、
携帯電話を手に取り相手を確認する




その電話が成瀬じゃなくて、落胆してしまう



そして、その番号は知らない携帯電話の番号






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