LOVEPAIN③

「あ?
こいつが大袈裟に倒れただけだろ?」


須田は私と篤に、敵意を持った目を向ける



今迄、須田の怒っている顔は幾度となく見たけど、
今は違う



私を心底憎しんでいる





「この指輪は、返せない」



素直に渡してしまえばいいのに、
私はそう言ってしまう



成瀬が好きだから、なのだと思う



この指輪を手放したくない




「は?

もしかして、それ、質屋かどっかに売るつもりかよ?
返せよ!」



「今すぐは無理だけど、指輪代は払うから、
これは返せない!」



「は?意味分からねーし!

俺の事が好きじゃねーなら、その指輪、もうお前にとったらなんの価値もねぇだろ?

どうして、その指輪に拘るんだよ?」


そう言っている須田の戸惑っている顔を見ていると、

なんとなく須田の今考えている事が分かってしまった




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