LOVEPAIN③

「それ以来、俺も父親とはずっと会ってはいなかった。
度々、俺達に金は送られてたみたいだけど……。

その後、父親に一度だけ会った。
前に話した、会社を作る際に金貰いに頼みに行った時が最後。

それから度々、その時振り込んで貰う為に教えた俺の口座に、父親から金が振り込まれてっけど……」


成瀬の口振りは、今もそうやって送金してくる父親を、疎ましく思っているように感じた



成瀬と父親の関係は、もっと希薄なのかと想像していたが、
幼少の頃はそうでもなかったのだと、話を聞いていて思った


以前、成瀬の口から語られた、父親は



“――俺の認知だけはしてくれてる最悪な父親は、
けっこう金持ちで。
――”



父親からの、最悪とも言えるお願いのような一言さえなければ、

その成瀬の今現在の父親に対する印象は違ったのかもしれない



普通の父と子みたいには無理でも、
時々は連絡を取り合って仲良くくらいはしていたのかもしれない




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