LOVEPAIN③

「朝起きて計ったら、38℃だったけど。
これくらいなら、寝たら治るから」



寝たら治ると言うその言葉が本当かどうか分からないけど、

とりあえず様子を見てみよう




「じゃあ、ゆっくりと眠って下さい。

起きてから、あの滋養強壮のドリンク飲んで下さいね。
一応、ノンカフェインだけど、眠れなくなったら駄目なので」



「ああ」


ありがとう、と私の額に唇を付けた




凄く、キスがしたいな、と思ってしまう




だからか、顔を上げて成瀬のその唇を奪ってしまう



唇で軽く触れてみるが、その唇だけじゃなく、成瀬の吐く息も熱い




成瀬の方から再び唇を重ねて来たけど、
それは深くなる前に離される




「――俺、寝るわ」


そう言われ、はい、と頷いた




今、凄く幸せで、
さっき迄半分くらい頭の中にあったナツキの事なんて、
消えていた




私は眠れず、成瀬にずっと抱き付きならがら、
その幸せを噛み締めていた






< 421 / 474 >

この作品をシェア

pagetop