LOVEPAIN③
忘れていた訳じゃないけど、
この店はナツキだけじゃなくて須田も働いている
須田はお客さんの女性の肩を抱きながらソファーに座り、
ウィスキーか何かを飲んでいた
そんな須田の目の前を通り過ぎるが、
ウェイターに案内されている私と成瀬の姿を見てか、
動揺からかそのグラスを床に落としていた
「キャー!冷たい」
そのお客の、三十代くらいの女性が驚いたように、
須田から離れて立ち上がっていた
「あ、ゴメン……」
須田はそんな事には構わず、驚いたように私達を見ていたが、
私はすぐに視線を外した
成瀬は、須田の方は見ていないようだった