LOVEPAIN③

違う場所だけど、前回のような同じ弓形のソファーに通された




「しばらくお待ち下さい」


その言葉を残して、ウェイターは離れて行く



きっと、ナツキを呼びに行くのだろう




「もしかして、あいつ?

けっこうカッコイイし。
そいつ、イケメンなんだろ?」



そう言った成瀬の視線の先を辿ってみるが、

そこに居たのはレンと言うモモさんが贔屓にしていたホスト



レンはモモさんにしていたように、
横に居る若い女性といちゃいちゃとしながらお酒を飲んでいる



店の中には、死角になるようにか、
四角い柱が沢山有る



私達の席から見える位置には、
須田もそうだがナツキは居ない



きっと、今、ナツキもあのレンや須田のように、お客さんの肩でも抱いているのだろう




「成瀬さん、なんか慣れてますけど、
ホストクラブとかよく来るんですか?」



そんなわけがないと思いながらも、
場を和まずように話し掛けてみる




「ああ。時々」



「えっ?来るんですか?

ホストって男しか居ないですよ?!」



まだキャバクラとかなら、
成瀬も男だから分かるけど




「懇意にしているメーカーのプロデューサーが、
男色で。

その接待」




男色って、ゲイって事?




「もしかして、成瀬さんもそのプロデューサーに……」



「それ以上口にしたら、
殴るぞ」


そう睨まれて、その目が本気っぽくて、
慌てて口を閉ざす




何もないから怒っているのか、
何かあるから怒っているのか、
成瀬の反応からでは分からない




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