LOVEPAIN③
「あ、とりあえず、何か飲まれます?」
ナツキはそう言うが、
テーブルの上には特にメニューみたいなものが有るわけでもない
「なんでもいいけど。
俺、酒ならあんまり好き嫌いないから。
甘過ぎるのは嫌だけど」
「成瀬さん、ホストクラブとかきっと高いですから、
安いお酒でいいですよ!」
メニューがないって事は、どれがいくらするのか分からなくて怖い
適当に頼んで、恐ろしい金額になったら怖い
性悪のナツキになんか任せたら、とんでもない事に……
「べつに俺が払うんだから、お前が気にすんな」
「だからこそ、余計に気になりますよ!」
成瀬が決めた事でも、
今、私の為に此処に来ている
だから……
「じゃあ、カフェパリとかどうです?
飲みやすいですし」
「じゃあ、それで。
こいつには、ジュースかなんかで」
「分かりました」
ナツキが店内に視線を向けると、
先程のウェイターがすぐに近付いて来る
ナツキは、そのお酒と、私にはオレンジジュースを頼んでいた