LOVEPAIN③
「――私は、もう成瀬さんの事なんか好きじゃないですよ。
そりゃあ、人としてはいい人だと思います。
だけど、男しては嫌いです。
それに、私は彼氏が居るし。
だから、はっきり言うと迷惑ですよ」
その自分の声が、やけに冷たく聞こえた
本音を言えば、
今、成瀬にそう言われて気持ちが引き戻されそうになっている
キスをしている時から胸がドキドキとしていて、
今だって苦しいくらい
頭の中で、その成瀬の背に抱き付く所を想像してしまう
でも、もしそうしたら、
きっと、今度はそんな私を成瀬はまた突き放すだろう
それに、私は成瀬に散々傷付けられた
だからか、今、逆に成瀬を傷付ける事で、
その恨みを晴らしてしまう
自分の中にあった、
成瀬に対する憎しみみたいなものが薄れて行く――
これも、復讐の一種なのか