ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
郁「里苑の友達ってあいつだろ?涼依(りょうい)」
黎「へー涼依って言うんスか」
郁「どっちかっつーと可愛いよなあいつ。カッコカワイイってやつか」
「そういう情報はあんまり言わない方が...」
黎「断として架月に会わせる訳にはいかないっすね」
これ以上一緒にいると郁翔が余計なことを口にして黎が部活どころじゃなくなる恐れがあるので一旦解散。
あんなんでも一応ダンス部の副キャプテンの郁翔に挨拶をする健気な1,2年生。
今日も平和な部員たちにホッとしながら、
後ろのバスケ部、黎を振り返る。
未だに里苑と騒いでいる黎だけど、
修学旅行の間でまた一段と架月に好意を寄せたみたいだ。
まあそれが俺がハルに抱く親心と同じようなものなのか異性として、なのかはわからないけど。
男1「風原先輩、わからなくなったところがあるんですけど」
1年生の子が話しかけてきて、
黎から視線を外して男子にしては小さな彼をみる。
そっか。1年生は涼依のこと、知らないのか。
彼がいたらもっと進みが早くてダンスのクオリティーも高かったんだろうな。
と、去年の夏も思ってたと思う。
1年生のときは郁翔と涼依と3人で競い合ったりして楽しかったなぁ。
男1「先輩?どうしました?」
「あ、ごめん」
男1「梓先輩ならわかるけど風原先輩がボーッとするなんて珍しいですね」
郁「ちょっと君向こうで仲良くお話しよっか」
男1「あ...梓先輩心狭いです」
郁「知ってる?俺、“小さい”って言葉が一番嫌いなんだよ?」
男1「今それ言ってないですよね、俺...!!」