ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
そんな幼稚なやつとつるんでるなんて思われたくないからな。





沙「だからな!俺は刺激的な出逢いを求めてんだよ!」





対応が面倒で放かっていたらそう雄弁し始めた沙絃。





ほんと痛々しいからやめて。お前どんだけ彼女欲しいんだよ。





黙ってればイケメンなのにな。残念だな、沙絃。





沙「だから、...」



夏「何買おうかな~」





沙絃の興味もない話を聞かされている間に自動販売機が見えてきた。





沙絃の“運命の出逢い”についての話はガン無視で何を買うか迷っている夏閃。





黎と夏閃は2人で話してるし悠はスマホ弄ってるから沙絃の相手は必然的に俺がすることになる。


あーくそめんどくせぇ。教室帰りてぇよ。





沙「そうだなー例えば自動販売機に金を入れてボタンを押そうとした俺と彼女の手が触れあって...」



「なんでこっちが金入れてんのに他人が押そうとすんだよ」





その例えでいくなら図書室の設定にしろ。



バカなのかお前は。あ、バカか。





沙「...は!そうか」



「マジなバカだ」





額を押さえて大袈裟にため息をつくと、



隣のバカはまた運命の出逢いに頭を悩ませている。





いやズームインの占い信じすぎだろ。ここまで来たら怖いぞ。



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