platonic love





「なんで?」

『だってあたし、世界で一番好きな人を見間違えたって事じゃないですか。本当にありえないな〜って』

「ごめん」

『何がですか?』

「それ、俺」


…なんで嘘つくんだろう。


『彼女、できたんですか?』

「うん ごめんね」

『わかりましたー。彼女と幸せになって下さいね。もう連絡はしません。今までありがとうございました。』

「なんで?」

「普通に友達なんだし、連絡すればいいじゃん」

「おい」



返事はしなかった。

悔しくて悲しくて、何も考えずに泣き続けた。先輩の為になんて泣きたくないのに、涙は溢れて止まらない。


彼女になれなかったことが悲しかったんじゃない。

あたしの気持ちを知っててメールをしたり初めて会えたり、散々思わせぶりな態度とって、「友達なんだし」って何?

友達になった覚えなんてない。


ーーもう嫌だ。






返事をシカトしてるともうメールは来なくなった。

体育祭は練習した甲斐もなく優勝はできなかったし、来ていたらしい先輩の姿も見つけることはできなかった。



先輩に振られた時から、ずっと思っていたことがある。

彼女になれなくても、一生この気持ちが届かなくても、叶わなくても

いつか絶対後悔させてやるんだ。


誰もが振り向くくらいのいい女になって、なんであの時あたしを選ばなかったんだろうって後悔させたい。

見返したかった。



< 38 / 76 >

この作品をシェア

pagetop