platonic love
あたしと海の恋人期間は、たった5日間
別れたい。先輩の事忘れられないって言ったあたしに、海はわかったって一言だけ呟いた。
『…ごめんなさい』
そのまま立ち去った。
「瞳!」
『…ユヅキ』
「今日暇?」
『夜なら暇だけど』
「ハルカ連れて瞳んち行っていい?」
『…ハルカ、元気?』
「元気だよ。とにかくちゃんと話したいしさ」
『じゃあ7時頃うちで』
自分勝手に選んだ別れのくせに、追ってもこない海が嫌になる。
先輩だけがいればいいなんて口先ではかっこいいこと言いながら、本当は誰かが側にいないと悲しい。
授業が終わって、部活のために体育館へ続く道を歩いていく。
たった5日だけど、付き合ってた頃、このフェンスの先からサッカーをしていた海を見ていた
楽しかったな、なんて思いながら、かかとを潰して履いている落書きだらけの上履きをペタペタと引きずって歩いてると
フェンスの横に人陰を見つけた。
「ねぇ」
『神崎先輩』
「彼氏どいつ?」
『別れましたよ、ちゃんと』
「あっそ。だからどいつ?」
『…なんで先輩にそんな事言わなきゃいけないんですか?』
「まぁいいや」
『部活あるんで、いきますね』