platonic love




「…今日さ」

『うん』

「先輩と瞳を見てて、思ったんだけど。やっぱり瞳には先輩がいいよ。どんな形であっても一緒にいるべきだよ」

『そうかなぁ』

「だって瞳、先輩といる時本当に幸せそうだもん」

『…でも、海は悲しむよね』

「それでも先輩を選ぶんでしょ。だったら仕方ないことなんじゃない?」

『そうだよね。海の事傷付けたくないとか考えちゃうけど、こんな半端な気持ちで一緒にいる方が失礼だよね』

「そうだね」



坂道を登りながら、色んな話をした。

あたしは結局何も考えていなかったんだと思う。こんな小さな街で、バッタリ会うかもしれないってこと、普通に考えればわかるのに。

何を、してるんだろう。


海に言わなくちゃ。



「今日も楽しかったね。化粧してる瞳、凄い可愛かった」

家に帰って携帯を開くと、海からメールが届いていた。
まさか明日あたしに振られるなんて思ってもないよね。



海、ごめんね。


あたしが泣いていい立場じゃないのに、涙が溢れて止まらない。

ハルカの気持ちを知ってて、海があたしを好きなことに甘えて、一緒にいた。
ずっと先輩を追い続けていたから、誰かに想われることが、嬉しかった。


本当に、ちゃんと好きだったの



だけど先輩には、あたししかいない

海はきっと一人でも生きていける人だけど、神崎先輩は違うんだ。あの人は誰かがいないと生きていけない。


友達も沢山いて、いつも笑ってるのに

笑ってないんだよ。



あたしが好きなのは、本当は寂しくて仕方ない、誰か愛してよって心の中で泣いてる。

そんなどうしようもない先輩なの



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