レインドロップ


そしてついにお昼の時間。

かなりおもーい足を引きずって、何とか蒼ちゃんのクラスに来たけど…

どうやって声かけたらいいの…

ドアの前で考え込んでいると

「あれ?佐伯さん?」

「…相葉さん」

蒼ちゃんの彼女、相葉史奈ちゃんがちょうど教室に入ろうとするところだ。

「どうしたの?あ!蒼に何か用事かな?」

茶色い髪の毛にくるんっとしたまつげが本当によく似合って可愛い。

そんなことをぼーっと考えていたら

「私、これから蒼とお昼食べるの。よかったらそれ、渡しておくよ?」

私が持っている明らかに男物のお弁当袋に気づいたのか、そう言ってくれた。

「じゃあ、お願いしていい…?」

「もっちろん!任せてっ」

私がお弁当袋を渡すと、相葉さんは一目散に蒼ちゃんの元へ駆けて行った。

仲良しそうだなー…

「……いたい」

このふたりを見ていると胸が痛くなる。

私は踵を返して自分の教室に戻った。
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