レインドロップ
放課後、空になったお弁当箱を相葉さんから渡された。
「ちゃんと食べてくれてる!」
ご飯粒ひとつ残ってないお弁当箱を見て、私は家で盛大にガッツポーズをして喜んだ。
「よし!明日からも頑張ろ」
蒼ちゃんの好きなものを作って、それを相葉さんに渡して、相葉さんが私に空のお弁当箱を返す。
学校帰りにスーパーに寄って材料を勝って、晩にメニューを考える。
そんなやりとりが続き、今日は金曜日。
私がお弁当を作る、最後の日だ。
辛いものが好きな蒼ちゃんのために、今日は豚キムチを作った。
おいしく食べてくれるといいな。
そんな気持ちを胸に、蒼ちゃんのクラスへ向かった。
「相葉さん、まだ来てないな…」
いつもは私が行く頃に教室の前で待っててくれるのに。
少し遅れているみたいだった。
チラッと教室を覗く。
蒼ちゃんは教室の後ろの方で数人の男の子たちとお喋りをしているみたい。