息をするように恋をする
 もちろん、そんな智也におおいに共感出来るあたしも、誰とも長くは続かない。
 さすがに、後先考えず何カ月も海外に行ったりはしないけれど...。
 あたしは中途半端なんだ。確実に。
 束縛されるのが嫌で自由になりたくて実家をでたけど、完全に親を無下にも出来ず年末年始やお盆に帰って来いと言われれば帰省するし、本当はグラフィックデザイナーになりたくて専門学校をでたのに、実際は世間体や年齢、収入を気にしてとりあえずの繋ぎで始めたはずのOLを続けている。
 煩わしいと言いつつ、彼氏と別れればまた、誰かを好きになって付き合ってしまう。本当に中途半端。
 どうせ長くは続かないと分かっているのに。
 それでもまだ、二十代のうちは良かったのかもしれない。若さだから。迷いも葛藤も悩みも、若さ故、だから。
 けれど、あたしは先月でめでたく三十。三十路の門を開いてしまった。
 ユキがそうであるように、友達や同級生はほとんど結婚したり子供を産んだりしている。
 
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

未定

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
未編集

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop