【完】クールな君に胸キュン中!
「……なんで、急にそんな赤くなんの」
「あ、いや……、なんでもな……」
「煽ってる?」
……え?
座り込んでたはずのあたしの体は、一瞬にして仰向けになっていた。
隣にいたはずの桐谷くんが、あたしの両手を握って床に押さえ込んだからだ。
「ここ、男の部屋だってこと忘れてない?」
「桐谷く……」
「あんまり無防備だと、俺だって色々ヤバイんだけど」
微かな角度をつけて、桐谷くんの顔が近づいてくる。
こ、これは……!?
思わずギュッと、目をつむった。
――その瞬間。
「いたっ!」
おでこに弾くような痛みがやってきた。
目を開けると、
「拒めよ、バーカ」
頬を赤く染めた桐谷くんが、あたしを熱っぽい視線で見つめていた。