【完】クールな君に胸キュン中!
……ん?
えっと……それって、荷物持ちってこと?
「……そんなのでいいんですか?」
「俺がいいって言ってるんだから、素直に従っとけば」
机に肘をついてそっぽを向く桐谷くん。
でもそれ、送料とかお金とか全然関係ないし。
むしろ桐谷くんのそばにいれるからあたし得な条件なんじゃ……。
目の前にいる桐谷くんは、どうってことない顔をしている。
……ふふっ。
自然と頬が緩んでしまう。
やっぱり優しいなぁ、なんて。
「はい!」
あたしは大きく頷いた。