【完】クールな君に胸キュン中!
――放課後。
ぞろぞろとみんなが帰って行くなか、あたしは急いで彼のもとへ飛んで行く。
「桐谷くん桐谷くん!荷物持ちに来ました!」
「うるさい」
「もうなんでも持ちます!そのカバンはもちろん、ロッカーの教科書も全部持って帰れますよ!」
「むしろ迷惑」
あたしの発言9割に対し、桐谷くんは1割の言葉しか返してこない。
さすがクール!!
「今日は半径5m以上に入ってもいいですか!?」
「ダメ」
「わかりました!」
そんなこと言われてもあたしのテンションは高くて、桐谷くんと自分の荷物を持ちながらルンルン気分で5m先を歩いてた。