【完】クールな君に胸キュン中!
驚いたなんてもんじゃなかった。
なんで……?
え……市原?
今までろくに話したこともない同じクラスの市原が、なぜか俺に歯向かってきたヤツを相手に歯向かっている。
「なんだお前。気に入らないな、その態度」
「俺的には、あんたみたいなヤツの態度の方が気に入らないけど」
市原はお構いなしに、相手の癇に障る言葉を選んで口にしているように見えた。
「おい、やめろって。なんでお前がそんなキレてんだよ」
俺は戸惑いながらも、市原の肩に手を置いて制する。
すると市原は、ムッとした表情でこちらへ振り返った。
「大事なクラスメイトをこんな風に言われて、怒らねーって方が無理だろ!」
……は?
大事なクラスメイトって……なんだそれ。
俺のことか……?