【完】クールな君に胸キュン中!
だけど桐谷くんは、さらにあたしに追い打ちをかける。
胸が疼くような、強気な声で。
「終わらせる気なんて、悪いけどこっちはさらさらないから」
「…………」
……どうして……。
「あんたが別れたくても、俺は離したくない。
あんたに好きって気持ちがないなら、また好きになってもらうよう、努力する」
何を言ってるんだ……桐谷くん。
めちゃくちゃ好きに決まってるじゃんかよ〜っ。
今だって、この胸はこんなにも桐谷くんに反応しているというのに。
そんなあたしの気持ちを知るはずもない桐谷くんは、再びポツリとつぶやいた。