【完】クールな君に胸キュン中!



だけど桐谷くんは、さらにあたしに追い打ちをかける。


胸が疼くような、強気な声で。



「終わらせる気なんて、悪いけどこっちはさらさらないから」


「…………」



……どうして……。



「あんたが別れたくても、俺は離したくない。
あんたに好きって気持ちがないなら、また好きになってもらうよう、努力する」



何を言ってるんだ……桐谷くん。



めちゃくちゃ好きに決まってるじゃんかよ〜っ。



今だって、この胸はこんなにも桐谷くんに反応しているというのに。



そんなあたしの気持ちを知るはずもない桐谷くんは、再びポツリとつぶやいた。




< 372 / 453 >

この作品をシェア

pagetop