【完】クールな君に胸キュン中!




あたしが頷くと、桐谷くんはやっぱりか……とつぶやいた。


そして再び、あたしの目を見つめる。




「過去のことを言いにくいって気持ちはわかる。
でも、あんたが話してもいいって思えるなら話して。
知りたいんだ。今のあんたも、過去のあんたのことも……全部」



「……でも、いい話じゃないよ。きっと桐谷くん、あたしに呆れる」



「絶対にあんたを嫌うことはなない。だから、弱い部分も見せてよ」



「…………」



「あんたが俺の〝重い話〟を受け止めてくれたみたいに、俺もあんたの〝重い話〟をちゃんと受け止めるから」




桐谷くん……。




「あんたが背負ってるもん、俺も一緒に背負って半分にしたい。とか言ったらなんか恥ずいけど……でも俺らの関係ってそういうことなんじゃないの?」



静かに淡々と話す桐谷くんから、熱い想いが伝わってくる。


普段は意地悪なクセに、こういうときは誰よりも真剣で素直な言葉をくれるのだ。



そんな彼の気持ちに、精いっぱい応えたい。



あたしは意を決して、自分の過去のことについて語り始めた。




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