【完】クールな君に胸キュン中!
そんなこと言ってしまえば、桐谷くんに気を遣わせてしまう。絡まれたのは桐谷くんのせいじゃないのに。
だから、これは言わない方がいい気がした。
「なに?気になるんだけど」
「いや、あの……なんでもな、」
「嘘をつくときの典型的症状」
「……え?」
あたしの言葉は、あっさりと遮られてしまった。
「今、視線を一瞬だけ俺から外した。それに声もうわずってる。
嘘ついてるってバレバレなんだけど」
「!!」
「どうして嘘つくの?」
真剣な眼差しは、あたしをまっすぐに捕らえて離さない。
逃げることを許さないと言っているような、そんな感じがした。