王子様の声フェチっ! spin-off
この足はもっと長くならないのかしら。
私はとりあえず早く家に帰りたいの。
きっと右京はもう帰っててその隣には柑也もいるはずよ。だから早く理由を聞きたいの。
もうあと少しなのに。全然着く気がしないのは気持ちの問題なのよね。きっと。
だけどもう少し足が長くいいと思うわ。
ようやく、門の前についてインターホンを押す。
「-----プチッ。どなたですか。」
「加桜。tgsyuy0301」
「どうぞ。」
わざわざ暗号を言う家なんてない。
大きな音をたてて門は開く。その敷地に一歩でも踏み入れると憂鬱になる。
母親のことをどうしても思い出してしまう。