王子様の声フェチっ! spin-off
「母親が逃げた事実は変わらない。高校生が一人で生きていけるわけがないのもわかるな?」
「.........はい。」
この人の前では肯定。何があっても。逆らうなんて無理だ。
「母親の居場所はわかっている。」
「え.....」
少しだけ希望が見える。
「だが、もう男がいる。」
その希望もやはり、打ち砕かれた。
「桜木(サクラギ)のところの坊がお前を気に入ったみたいでな。もしよければ会ってみたいと言っている。」
桜木、か。これもまたすごいところに気に入られたな、私。
日本三大財閥。桜木と春夏冬(アキナシ)、五月原(サツキハラ)。
春夏冬のトップは目の前にいる、この人。春夏冬と五月原は仲良くない。桜木はどちらとも仲がいい。変な三角関係?ができていて春夏冬と五月原は昔から対立している。
「今日中によろしくな。俺じゃなくても的場に伝えさせてもいい。」
「わかりました。では、失礼します。」
私は部屋を出た。