庭師とお姫様 (naturally番外編)
触れられた彼の手は熱く、その熱が自分への気持ちの現れだったらどれほど嬉しいか……。
頬を包む大きな手のひらに自分の手を重ねて、心地よさげに目を閉じた後。
「自惚れて構いません……。だって本当のことですから」
ゆっくり開いた瞳は、初めて想いを告げた羞恥から潤んでいく。
胸の鼓動がどうしようもなく高鳴り、頬も耳も自分でわかるくらい熱くなっていた。
「はぁ……そんな顔は反則だ。貴女を拐うの決定です」
「えっ? ……キャアッ!」
姫の表情を見た途端に彼は溜め息を一つこぼし、それから勢いよく立ち上がると同時に姫の体を軽々と抱き上げてしまった。
突然体がふわりとした浮遊感に包まれ、姫は反射的に彼の首元へとしがみつく。
「俺にクロチェへの密偵の任が下ったのは……貴女と出逢う為だったのかもしれない」
「っ!!」
ぐっと近付いた姫の表情を優しく見つめ、赤みが残る頬にそっと口付けを落とす。
「無事にマーセルに辿り着いたら、ご褒美くださいね」
驚きで目を見開いて固まる姫に悪戯っぽく笑いかけ、彼は素早く覆面を元に戻した。
頬を包む大きな手のひらに自分の手を重ねて、心地よさげに目を閉じた後。
「自惚れて構いません……。だって本当のことですから」
ゆっくり開いた瞳は、初めて想いを告げた羞恥から潤んでいく。
胸の鼓動がどうしようもなく高鳴り、頬も耳も自分でわかるくらい熱くなっていた。
「はぁ……そんな顔は反則だ。貴女を拐うの決定です」
「えっ? ……キャアッ!」
姫の表情を見た途端に彼は溜め息を一つこぼし、それから勢いよく立ち上がると同時に姫の体を軽々と抱き上げてしまった。
突然体がふわりとした浮遊感に包まれ、姫は反射的に彼の首元へとしがみつく。
「俺にクロチェへの密偵の任が下ったのは……貴女と出逢う為だったのかもしれない」
「っ!!」
ぐっと近付いた姫の表情を優しく見つめ、赤みが残る頬にそっと口付けを落とす。
「無事にマーセルに辿り着いたら、ご褒美くださいね」
驚きで目を見開いて固まる姫に悪戯っぽく笑いかけ、彼は素早く覆面を元に戻した。