浅葱色の唄
ーーーー「くぁ…っ…」



目を開けると吉田という男が倒れていた




ーーーー「え…?」





ーーーー「目、瞑ってて…」



恐らく吉田を殺ったのであろう浅葱色の着物を身に纏う男



言われたまま目を瞑る





ーーーー「うっ…あ、」





ーーーーー「あれぇ、逃げちゃうんだ。」





楽々とした調子で話すこの男は何ものなのだろうか





ーーーー「桂様に、報告しなければ…っ…」





ドタバタと足音は浅くなった












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