彼女からの最後の贈り物
「あ。そうそう、今日から1年生が見学に来るからね。」


にっこり笑う美雪先生からのいきなりの爆弾発言。


なんだそれ。
遅いんだよ。そう思った時にはもう、入り口には新入生が立っていた。

先生は歓迎していたが、俺は邪魔でしょうがないと思った。

仕方ないからいつも通り作業をするしかないか。

そう思って後ろの棚からスケッチブックを取り出した。

そうだ、部室から出ればいいんだ。


「じゃあ俺、校舎内スケッチしに行くんで。」

スケッチブックと筆箱を持って一応美雪先生にそう言うと…

< 22 / 24 >

この作品をシェア

pagetop