ときには手を

「そういうこと!だからお別れだなーっと思って」

「あーそっかそっか!」

「え、なんで微妙に嬉しそうなの」

「えー?そんなことないよー」

ブンブンと手を振って否定していると

「透ちゃーんクジ引いてー!」

学級委員さんから声を掛けられて席を立った

「はーい」

クジを引き終えた子達で賑わう

その中心部に近寄って行く

そこにははるかちゃんの姿もあって

「全身全霊全ての力を出し切ってあたしの近くを引きなさい」

そんな圧力の中、私が引いたのは

「何番?」

「じゅうろくばん…」だった

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