LOVEPAIN④
「あ、それより広子、
お前体調悪いんだから、無理して座らず寝転がってろよ」
成瀬は思い出したようにこちらを振り向き、
私を心配してくれる
成瀬に言われて、
私は体調が悪いのだったと、思い出した
「少ししんどいですが、
もうだいぶマシになりましたよ」
と、寝転がりはしないが、
シートに深く座り込む
間にある肘掛けも使い、両腕を伸ばした
「てめぇ、ベンツの後部座席でふんぞり返って、
お前は社長かよっ!」
バックミラー越しに、篤はそう睨んでくる
「社長は、私じゃなくて成瀬さんですけど」
「んな事、言ってねぇだろうが!
てめぇのその態度がデカくて、
社長ぶってるのか、って事だろ!」