LOVEPAIN④
「いたっ!!」
そう叫んだのは、
私じゃなくてその目だし帽の男
閉じていた目を開けて見てみると、
ベルトを外して、
ずり落ちそうになっているズボン
その男は、自分の股関を両手で押さえていた
私の足が、その場所に当たったのかもしれない
そして、両手でそれを押さえていても、
それが欲情していて普通の状態じゃないのが分かる
それを目にしたら、
本当に気持ち悪くて、
恐怖よりもその目だし帽の男に対する嫌悪感の方が大きくなった