LOVEPAIN④
「前から近いうちに飲もうって言ってて、
成瀬君全然連絡くれないから」
三咲さんはそう言うとこちらに近付いて来て、
「あ、広子ちゃん、俺も勝手に付いて来てごめんね」
そう言って、私達の近くに腰を下ろした
「あ、いえいえ」
私は段々と落ち着いて来て涙も止まり、
気付いたように成瀬から体を離した
流石に、三咲さんの前で抱き合うのは、ちょっと
ふと、部屋のDVDプレイヤーのデジタル時計で時間を確認すると、
今は深夜2時を回った所
明日は平日だから、
成瀬だけじゃなく
G文具に勤める三咲さんも仕事だろう
「とりあえず、何があったのか言えよ」
そう成瀬に言われて口を開こうとした時、
私の携帯電話がメールを受信して鳴り出した
私は震える手で、
それを掴むと確認する
確めなくても、相手は多分……