LOVEPAIN④
「あの、日暮君。
その経緯は分かったけど、
なんで私の事をストーカーするの?」
そう私が訊くと、
日暮君だけじゃなく、
成瀬や三咲さん迄も驚いたように私を見ていた
「え?なんですか?
だって、もしかしたら、満里奈達や涼太の差しがねでこんな事…。
だって、日暮君だって、あの高校の人間で…」
あのK高校の人間の全てが敵に思える私は、
そんな風にしか思えない
普通なら、一番に思う事なんか頭から消えていて
「――僕、鈴木さんがずっと好きだったから。
クラスが同じになる前から、一年の時から、惹かれてて。
だから、好きだから…」
その言葉が信じられなくて、
首を横に振っていた
そんなわけがない