LOVEPAIN④
「もしかして、もしバレたら誰かにそう言えとか言われてるの?
ふざけないでよ!!」
今にも立ち上がり、さらに怒鳴ってしまいそうになる
そんな私の肩を、成瀬が押さえた
「お前、何訊いてんだよ?
さっきからのこいつの話聞いてたら、
お前の事が好きに決まってんだろ?
どうした?」
「――違う…」
日暮君の話を聞いていたら、
確かにそう思うのかもしれない
それも、私の頭は理解していたけど
だから、私を好きな振りをして、
こんな嫌がらせを……
だって、あの高校に通っていた頃の私を、
誰かが好きになるなんて有り得ない
あの高校の人間は、
みんな私の事が嫌いで
私を嫌い傷付ける人間しか、
あそこには居ないはず