LOVEPAIN④
「もう過去にこだわんな。
これから少しずつ、
自分の事好きになればいいから。
俺は、出会ったばかり頃のお前も好きだから」
そう肩に腕を回して引き寄せられて、
私はそのまま成瀬の肩に顔を埋めた
「鈴木さんに触るなっ!!」
日暮君は私を抱き寄せる成瀬の腕を掴むが、
逆に振り払われて床に倒れ込んだ
でも、怯む事なく、
そんな成瀬を睨み付けていた
「鈴木さんは、この男に騙されてんだよ!
この人、あの卒業式の時にも来てた人だろ!
だってこの人、
ヤクザかなんかだろ?」