LOVEPAIN④

「まぁ、それなりに」


そう苦笑しているけど、
特に照れているわけでは無さそう



ナツキがその容姿を褒められる事は、
日常茶飯事だろう




白いベンツは走り出し、
マンションから遠ざかって行く





「でも、ナツキさん。
本当に私とご飯に行ってくれるとは思いませんでした」



本当に、こうやって誘ってくれるなんて




「俺、約束はけっこう守る方なんで」



「そんな風に見えないですけどね」



女との約束なんて、
平気ですっぽかしそうなのに





< 308 / 497 >

この作品をシェア

pagetop