LOVEPAIN④
「まぁ、それなりに」
そう苦笑しているけど、
特に照れているわけでは無さそう
ナツキがその容姿を褒められる事は、
日常茶飯事だろう
白いベンツは走り出し、
マンションから遠ざかって行く
「でも、ナツキさん。
本当に私とご飯に行ってくれるとは思いませんでした」
本当に、こうやって誘ってくれるなんて
「俺、約束はけっこう守る方なんで」
「そんな風に見えないですけどね」
女との約束なんて、
平気ですっぽかしそうなのに